このところ有名人の訃報が多いですね。真相はわかりませんが、どうやら事故や病気ではなくて自死のニュースが多く感じます。ご冥福をお祈りします。
ともかく現実世界に残っている我々としては、生を手放していない者の務めとして、幸せを追求していかねばなりません。そこで一つご紹介したいスキル(最近流行の言い方では、ライフハックと言っても良いかもしれません)があります。
副題で壮大にネタバレしているのですが、それが「自分で自分の機嫌を取る」という方法です。頑張った自分にご褒美!とか、たまの贅沢でお買い物!とか、そういう事も含まれていますが、もっと意図的に行うものです。
ちょっと思い出して欲しいのですが、学校でも職場でも、妙に機嫌悪そうにしていて「なにかあったの?」とか「どうしたの?」とかの言葉待ちの人がいますよね。今日は先生の機嫌が悪そうだなぁ、みたいな事もあります。なぜ機嫌が悪いことを態度に出すかというと、話を聞いてほしいか、気を使ってほしいか、おおむねどちらかでしょう。
しかしこれ、周囲の人(鈍感力の高い方は除きます)にしてみれば良い迷惑でしかありません。虫の居所が悪いから俺の言う事を聞け、って昭和のヤクザ屋さんみたいなメンタリティですよね。特に職場で上司や役員、社長の機嫌が悪そうなんて時には、地雷を踏まないことが優先で、仕事どころじゃなくなり生産性はダダ下がり、ということになります。
というわけで経営者や管理職のあなたは(目指している方も)、不機嫌な態度を取ることを今すぐにやめてください。と言って止められる人は少ないでしょう。そこで必要なのが「自分で自分の機嫌を取る」というライフハック(!)です。そもそも不機嫌じゃなくなれば、態度に出る事もありませんからね。
やることは簡単です。不機嫌な時に何でも話を聞いてくれる人を呼び出すだけです。しかも無料で。そんな人いないよ!と思われた方、安心してください。自分の中に作るだけです。ちょっと離れたところから自分を見る目を。
難しく思えるかもしれませんが、全く無理じゃないです。例えるなら、あなたが出演しているドラマを、テレビや動画で見ている状態です。できそうじゃないですか?
そして、機嫌が悪い自分に聞きましょう。「すっごく機嫌悪そうだけど、何かあったの?」と。他人に実際に聞かれたと思って、喋る言葉を考えてください。まぁ自分なので答えはすぐに返ってきます。ポイントは、再現ドラマを見る感覚で受け止める事です。
例えば、出社前に家族と口喧嘩をしてイライラしている場合。これは不機嫌になりますよね。そこでセルフインタビュアーの出番です。不機嫌になっている原因は、家族と口論になってイライラしたから、寝る前に食器洗うと言っていたのに洗ってない、忘れてたって言うけど何回目だ、全く反省してないじゃないか。こんな感じで話が広がってくるはずです。
ここで大事なことは、自分が本当は何にイライラしているのかを見極める事です。ある意味で自分を知る作業です。言った事を守らないのが嫌なのか、不服そうな態度が嫌なのか、最も引っかかるところを特定します。
原因がわかったら、違う人だったらどうだろうと考えてみましょう。つまり家族だから嫌なのか、部下だから嫌なのか、恋人だからなのか、誰にされても嫌なのか。それを考えていくと、こういう関係性の人にこれをされたら嫌だ、という自分が一つわかります。そして、不機嫌になるたびにこの作業を繰り返していくと、どんな占い診断よりも的確な自分の性格タイプが出来上がります。
以上です。
機嫌を取るパートがないと思われたかもしれませんが、それは完成した自分の性格タイプに合ったものを自分で考えてください。とはいえ客観的な目を持った時点でほとんどは解決できています。他人がイラっとした話をテレビで聞いても、笑うだけで不機嫌にならないのと同じです。
なお身体的な痛みや不調が原因の不機嫌については対象外なので、すぐ病院に行くか、原因がわかっているなら痛み止め等の薬を飲むかしてください。ご自愛を。
(文責)岩永
2022年5月13日 1:51